診療内容
ご妊娠
妊婦健診
妊婦健診は、血圧測定・体重測定・尿検査(尿糖・蛋白)むくみのチェック、
そして超音波による胎児発育チェックを行います。 超音波検査では毎回、写真を差し上げます。
ご妊娠13週に入りましたら超音波検査のエコー動画配信サービスを行っております。
超音波検査では主に赤ちゃんの大きさを測定します。
羊水量、胎盤の位置、胎児形態異常の観察などを適宜行っております。
赤ちゃんが起きていれば動く様子がご覧いただけます。
ベリエの丘での定期健診の間隔は、妊娠24週までは4週間に1回、24週以降35週未満は2週間に1回、35週以降は1週間に1回です。また、予定日を過ぎた場合にはさらに慎重に短い間隔で健診いたします。
4D超音波
ベリエの丘には胎児の検査のために通常の超音波だけではなく4D超音波もご用意しております。
4D超音波は、現時点で胎児の様子を見るには最も優れています。
4Dとは胎児の動きが立体的(3D)に観察でき、さらに経時的(4D)要素を加えることにより、
胎児の立体的な動きとして確認できるという画期的な検査機器です。
通常の妊婦健診時に2Dはもちろんのこと4D超音波も同時に拝見いたします。
ただし赤ちゃんの向きや妊娠週数によっては4D超音波は綺麗に映らないことがありますのでご了承ください。
(4D超音波は妊娠25~30週頃に一番綺麗に映ります)
他院に通院中で4D超音波による検査をご希望の方も是非お越しください。
ベリエの丘ではご妊娠13週より毎回4D超音波撮影+録画を行っております。
4D超音波だけの料金は設定しておりません。ベリエの丘で一度妊婦健診を受診していただくとお考えください。
料金は通常の妊婦健診と同じです。料金表をご参照ください。
※多胎妊娠の場合はお受けすることができません。また予め異常がある場合はお受けすることができないことがございます。
エコー動画配信サービス
ご妊娠13週以降の4D超音波の際にエコー動画配信サービス[AngelMemory]を行っております。妊婦健診時に撮影したエコー動画をスマートフォン・タブレット・パソコン・携帯電話で、いつでも、どこでも閲覧できるので、お仕事中でベリエの丘に行けないご主人や遠く離れた場所にいるご両親、仲のよいお友達にも見せてあげることができます。
ベリエの丘で妊婦健診をされる方には初回にAngelMemoryカードを1枚無料で提供いたします。
またAngelMemoryのエコー動画は、アプリ[家族アルバム みてね]と連携させると、簡単に永久保存できます。
[家族アルバム みてね]はスマホで撮った子どもの写真や動画を無料・無制限でかんたん共有、整理。家族で楽しく会話したり成長をふりかえることができます。
それぞれの詳細はリンク先をご参照ください
性別判定
性別判定は妊婦健診時の超音波検査で行います。ご希望の方は超音波検査の際にお申しつけください。また逆に性別を出産まで教えて欲しくないというご要望も承っております。ご本人の希望を最優先します。
他院におかかりの方で性別判定をご希望の方も承りますが、性別判定のみの対応はいたしかねますので一度妊婦健診を受診していただく必要がございます。その際に4D超音波も同時に行います。料金は通常の妊婦健診と同様ですので料金表をご参照ください。
また赤ちゃんの向きや妊娠週数によっては性別判定が難しいことがございますので予めご了承ください。
出生前診断
赤ちゃんがお腹の中にいるときに染色体の異常を調べる方法として超音波によるnuchal translucency(NT)測定、採血によるクアトロマーカー検査、羊水を採取しての羊水染色体検査などがあります。いずれも出生前に検査の結果が出ますが、これらの診断は全ての染色体の異常がわかるわけではありません。
NT測定とは赤ちゃんの首の後ろに認められるむくみを測定することです。
通常の赤ちゃんでも存在しますが3.5mm以上の厚さがあると
染色体の異常の確率が高くなると言われています。
13週までの妊婦健診時に超音波で赤ちゃんの大きさを測るときに同時に測定していますが、
胎児の向きによっては測定できないこともあります。
クアトロマーカー検査は赤ちゃんにご負担のない出生前診断です。
お母様の血液を検査することにより胎児の21トリソミー(ダウン症)、18トリソミー、二分脊椎を予測するものです。結果は確率で提示されます。
ベリエの丘ではご妊娠15週でクアトロマーカー検査を行っております。
羊水染色体検査はお母様のお腹から針を刺して、羊水を採取してその中に含まれている胎児の細胞を検査します。
ご妊娠16週に行います。羊水検査は結果が出るのに3~4週間を要します。
異常の診断は他の検査方法に比べて確実ですが赤ちゃんに危険のある検査という欠点があります。
検査のために約300人に1人の赤ちゃんが流産してしまいます。検査を受けるにはこの点にご了承いただく必要があります。
NT測定は通常の妊婦健診で行っておりますが、「クアトロマーカー検査」、「羊水染色体検査」は事前の申込みが必要です。
ご希望の方は妊婦健診受診時にスタッフへお伝えください。
NIPT(無侵襲的出生前遺伝学的検査)とは母体血を用いて胎児が21トリソミー(ダウン症)、18トリソミー、13トリソミーを高い精度で判定する検査ですが、ベリエの丘では行っておりません。検査をご希望の方はご自身で検査認定施設を探していただくか、特にご希望がなければベリエの丘から府中市の榊原記念病院をご紹介させていただきます。
里帰り出産
里帰り出産を承っております。まずはベリエの丘を受診して分娩予約をお取りいただき、
分娩予約金をお支払ください。その後は他院で妊婦健診を受診していただいて構いません。
ご妊娠35週までには紹介状をご持参の上、ベリエの丘へお戻りください。
なお、ベリエの丘で妊婦健診を受けられて、他院へ里帰り出産することも可能です。
里帰り先の施設への受診時期は施設によって異なりますのでご自身でご確認ください。
転院について
ベリエの丘では当日でも紹介状をお渡しすることが可能です。
ベリエの丘で行った検査データも全てお渡しいたします。
紹介先の病院名、先生のお名前をあらかじめ調べておいてください。
もしわからない場合は病院名だけの紹介状や相手先が空欄の紹介状も作成することが可能です。
はらおび相談
ご妊娠中の腰痛・下肢のむくみ・冷えやお腹の張りなど、帯を正しく巻くことで骨盤を安定させ、お腹を支えることで楽に過ごすことができます。またご妊娠・ご出産・育児の様々なご質問にもお答えいたします。もうすぐご出産という方には「ご出産後の巻き方」をお伝えいたします。ご妊娠20週0日以降の方が対象です。ご予約は電話もしくはフロントにて承っております。お気軽にご連絡ください。
妊婦相談
マミークラスやバースクラスなど集団のクラスに参加することができない方や助産師とゆっくりお話がしたい方など、全てのご妊娠されている方が対象です。ご予約は電話もしくはフロントにて承っております。お気軽にご利用ください。
ご出産
自然分娩
自然分娩とは、分娩に至るまで医学的な介入を極力避けてご出産していただく方法です。
自然な陣痛発来や破水をきっかけにチェックインしていただきます。
赤ちゃんの元気さや母体の状態をこまめにチェックしながら、ベリエの丘のスタッフやご家族とともに陣痛を乗り切りましょう。
基本的にベリエの丘ではこの自然分娩を主体としております。
もちろんご希望があれば和痛分娩や無痛分娩などのお手伝いを伴った分娩方法に切り替えていくことも可能です。
計画出産
ゲストの方々のご都合にあわせてご出産の日を計画してご出産する方法です。
初産婦の方はご妊娠39週0日~39週6日までの平日のみ、経産婦の方はご妊娠38週0日~39週6日まで平日休日問わずお受けすることができます。
計画出産は予約制です。ご出産予定日が確定いたしましたら妊婦健診時、もしくはお電話でもご予約を承ります。
ご希望の日にご出産できる方は経験上9割以上です。
まずは赤ちゃんの出口を作ることから開始して、陣痛誘発剤や促進剤で陣痛を起こしていくのが一般的です。ご本人の状態に合わせて最も安全な方法でお手伝いいたします。
和痛分娩と無痛分娩
医学的に痛みを抑える方法は2つあります。
和痛分娩は痛み止めで痛みを和らげる方法、無痛分娩は麻酔を使用して痛みをとる方法です。
和痛分娩の痛み止めは筋肉注射で行います。分娩が長引いた場合など、
痛み止めの効果が薄れてきたときは繰り返しの注射により痛みを和らげることが可能です。
無痛分娩の麻酔方法はいろいろありますが、ベリエの丘では麻酔効果がご出産までの長さに応じて延ばせ、赤ちゃんにまったく影響のない硬膜外麻酔を行っています。
硬膜外麻酔というのは背中に細い管を入れてその管を通して痛みをとるお薬を持続的に投与して麻酔をする方法です。ご出産が終われば管は抜きます。
ベリエの丘では最初から計画して和痛分娩や無痛分娩を選択していただいても、
まずは自然分娩をめざして途中から切り替えていってもどちらにも対応いたします。
また夜間や休日でも和痛・無痛分娩ともに対応が可能です。
帝王切開
※ベリエの丘で帝王切開の場合、通常のご出産料金+約5万円です。
救急病院と同様に24時間365日、緊急の帝王切開にも対処できる体制を整えております。
ベリエの丘の帝王切開の大きな特徴は3つ。
1つめは痛みがほとんどないこと。
これは麻酔をしっかり使用することと、手術後の痛みに対して、しっかりと鎮痛薬を使用して対処するからです。
痛みをできるだけなくし、ストレスを少なくして早く動いていただき回復できるようにサポートさせていただきます。
2つめは傷がきれいなこと。
美容形成用の細い糸で丁寧に縫合いたします。
すべて溶ける糸を使用。抜糸の必要もありません。
3つめは上記を含めて様々な工夫によりご滞在期間が短いことです。
通常、手術当日を0日目として手術後5日目でチェックアウトできます。
当然体調に応じてご滞在期間の延長も可能です。
お帰りの後も普通の分娩の方と同じ生活が送れます。
立会い出産
ご本人の希望に応じて、ご家族どなたでもご出産に立ち会っていただくことができます。
陣痛の間はできるだけお部屋ですごしていただきます。当然この時もお部屋でご家族と一緒にお過ごしいただけます。
分娩室は完全個室ですので、他の方に気を使いながら立会い分娩をしなくてはならないといった心配は全くありません。
立ち会っていただく方に講習会などを受けていただく必要はありません。
ラマーズ法とソフロロジー法
呼吸法を主体として痛みから逃れる方法を探る精神予防性無痛分娩法のひとつであるラマーズ法。 リラックス法を用いて、物事を全て良い方向にとらえプラス思考で痛みを取り入れていくソフロロジー法。 ご本人に一番合った分娩方法を一緒に探していきましょう。
早期母子接触(カンガルーケア)
ご出産の直後は、赤ちゃんにとってはとても大切な大きな変化の時です。
そんな赤ちゃんをお母様と赤ちゃんが胸と胸の肌を合わせ、ゆっくり過ごそうというのが早期母子接触です。
また、保温、感染防止、母乳育児そして親と子の絆の形成のためにもとても大切だと言われ、
赤ちゃんにとっては今までおなかの中で聞いていたお母様の心拍のリズムを聞くことができて安心するとも言われています。
お母様にとっては赤ちゃんとの最初の肌と肌の触れ合いです。お母様が疲れなければ、しばらくそのまま過ごしてもらうこともできます。もちろんご主人もご家族もぜひ抱っこをして触れ合ってください。
ただし、安全上の理由からご出産後、条件を満たした方にのみ行っています。ご希望があってもできないこともあります。
早期母子接触時は生まれた赤ちゃんに呼吸・心拍モニタをつけさせていただきます。
手ぶらでチェックイン
出産の時に何を用意すればいいんだろう、と疑問に思ったことはありませんか?
ご妊娠がわかってからご出産までには10ヶ月近くの期間がありますので、
あらかじめ必要なものを準備しておく時間はたくさんあります。
でも大きなおなかで買い物に行くのも大変ですし、
いつ始まるかわからない陣痛に備えて準備を常に整えておくというのもなかなか大変です。
そこでベリエの丘では、ご本人に必要なご出産用のセット、パジャマ、タオル、洗面用具などはもちろんのこと、生まれたばかりの赤ちゃんに必要な産着やおむつ、ガーゼなどまで、ご滞在のときに必要なものは全てそろえてお待ちしております。
ですからご出産のときは何も悩まずに身一つでいらっしゃってください。
もし覚えていらっしゃったら母子手帳と保険証をお持ちください。
母子手帳・保険証は当日お持ちでなければご滞在中にご家族に持ってきていただいても結構です。
もちろんご自分のお気に入りのものを持ってきていただいても構いません。
なくて困るものは・・・とご心配されずに気軽にお越しください。
必要なものは全て整えてお待ちしております。
陣痛タクシー
ベリエの丘では陣痛タクシーご利用時に1回に限り最大5,000円までの補助を行っております。
領収書をチェックインの際にフロントへお渡しください。料金はチェックアウトの際にご精算させていただきます。
ご出産後
ご滞在中のお食事
病院の食事の感想を聞くと、おいしかったと答える方はほとんどいません。
妊婦の方やご出産後の方はそもそも健康であるため、おいしい食事を食べる必要があるはずです。
ベリエの丘では、最も重要な課題のひとつとして、「おいしいお食事をおいしい状態で召し上がっていただけるように提供する」ということに力をそそいでおり、毎日心のこもったお料理を用意いたします。
他院では「お祝いディナー」をご用意しているところがございますが、ベリエの丘では「毎日がお祝いディナーのように」をコンセプトの一つにしております。毎日のご夕食にご期待ください。
ご家族、お連れ様のお食事も追加料金にてご用意いたします。
ご滞在中に飽きのこないように和洋取り混ぜてバラエティーに富んだ贅沢なお食事を召し上がっていただきます。
また食物アレルギー、苦手食材の変更への対応も行っておりますので、事前にご連絡ください。
ベリエの丘のお食事は必ずご満足いただけるものと思います。
ファミリーバース
ファミリーバース(家族出産)をご存知ですか?
ベリエの丘ではファミリーバースを推奨しており、全ての客室にクイーンサイズのベッドをご用意しております。ご希望により上のお子様、ご主人も一緒に宿泊できます。ご出産はご家族にとって重要なイベント。是非ご家族皆様でどうぞ。
日中は誰も上のお子様の育児ができない・・・とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。でもご安心ください。滞在中の未就学児の日中保育も有料で承っております。
ご滞在中にお部屋で上のお子様と一緒に過ごしていただくことも可能です。
母子同室と新生児のお預かり
できる限り赤ちゃんと一緒に過ごしたい方は母子同室をお勧めします。
もちろん帝王切開後も手術直後から一緒に過ごしていただくこともできます。
逆にのんびりしたい方や、母子同室をしていて途中で疲れてしまったときはいつでもお預かりいたします。
日中は母子同室、夜間だけお預かりといった場合も対応可能です。
変更もいつでもできますのでその都度ご希望を遠慮なくお伝えてください。
母乳栄養
母乳には赤ちゃんに必要な栄養素、免疫機能があります。
またおっぱいを直接吸うことで脳の発達を促します。お母様にとっても子宮の戻りをよくし、ご出産後のダイエットにもなります。
どんな優れた人工乳にも負けない力があるのです。赤ちゃんとお母様のために原則的には母乳をお勧めします。
人工栄養と混合栄養
人の体は様々です。母乳がすぐに出る人もいれば、スローペースな体の人もいます。
また病気や様々な事情で母乳があげられない方もいます。母乳が足りない方、
あげられない事情のある方には人工乳が助けになります。
医師、助産師にご相談ください。最善の方法を一緒に探していきましょう。
授乳指導と沐浴指導
母乳栄養を中心としてそれぞれのお母様と赤ちゃんに一番合った授乳方法を選び、無理なく続けられるよう、一から丁寧にお手伝いいたします。
またお父様やご家族も含めた沐浴や授乳の練習も行いますので、お気軽にお声をおかけください。
母乳相談、育児相談
「母乳栄養」について書かれている本はたくさんありますが、おっぱいも赤ちゃんもみんな同じではありません。だからお母様達は迷ってしまいます。そのようにおっぱいのことで分からない時や辛い時はいつでもご相談ください。
また育児相談につきましては母乳育児や離乳食の進め方、お子様の発育発達など、子育てに関することや健康に関する心配ごとがあれば、ご相談も承ります。
日常の育児の不安やお子様のちょっとしたトラブルについての相談でも結構です。
ご出産後の母乳相談、育児相談でゲストの状況に合わせてご対応いたします。
産後2週間健診
ご出産後は身体も心もダイナミックに変化していきます。そのような身体や心の変化・母乳や育児のことについてご相談ください。ご予約はお電話もしくはフロントにて承っております。
※補助券をお持ちの方は母子手帳とご一緒にフロントへご提出ください。
婦人科のご案内
予防接種
料金は稲城市の方、稲城市以外の方で異なります。以下をご覧ください。
風疹抗体検査
稲城市補助対象の方 無料
補助対象外・稲城市以外の方 2,530円
風疹麻疹(MR)ワクチン
稲城市補助対象の方 4,000円
補助対象外・稲城市以外の方 11,000円
子宮頸がんワクチン(シルガード)
稲城市補助対象の方 無料
補助対象外・稲城市以外の方 1回につき28,600円
詳細はフロントにてお問い合わせください。
※シルガード9について ヒトパピローマウイルス(HPV)6型、11型、16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型を含む9価ワクチンで、子宮がんの他、尖型コンジローマ等のHPVの関与する良性の疾患にも効果が期待されています。
生理不順
年齢にもよりますが一般に生理の周期(生理開始日から次回の生理開始日まで)は30日前後(25-35日)です。生理不順の原因は、体質や過度のストレス、食生活、生活リズム、過度の運動やダイエット、環境の変化など様々で、ホルモンバランスの乱れに起因します。
生理不順の場合、無排卵のことも多く、悪化すると不妊症の原因につながります。
また、卵巣多嚢胞性症候群では生理不順となり、不妊症の原因につながります。
生理不順の治療は妊娠希望の有無に異なり、ホルモン療法(ピル)や排卵誘発剤を処方いたします。
生理痛
子宮内膜症や子宮筋腫などの疾患に起因する生理痛と、疾患のない機能性の生理痛があります。今や軽い生理痛でも我慢する時代ではありません。
様々な治療薬が開発されて女性の社会進出と活躍、QOLの向上に寄与する時代となりました。市販の生理痛鎮痛薬が効かない場合はもちろんのこと、軽い月経痛でも診察と検査をおすすめいたします。
治療は、年齢、痛みの程度、疾患の有無、妊娠希望の有無などを考慮して鎮痛薬や保険適応の低用量ピル(フリウェルULD)を処方いたします。
妊娠希望のない方は、保険適応の避妊リング(ミレーナ)を子宮内に挿入することもできます。ピルと避妊リングはどちらも生理の出血量が減少します。
月経前症候群(PMS)
月経前症候群(PMS)は、生理前3-10日間に発症する多様な身体的、精神的症状で、生理開始とともに減弱あるいは消失するものです。
身体的症状は倦怠感、腹痛、頭痛、腰痛、むくみなど様々です。
精神的症状は気分の変動、イライラ感、易怒性、抑うつ気分などです。
原因は不明ですがホルモンバランスが関与すると言われており、かなり多くの女性にみられるものであり、日常生活に支障がある場合は治療の対象です。
治療は低用量ピルなどのホルモン療法が主体であり、漢方療法、利尿薬、抗精神薬などを処方します。精神的症状が強い場合は診療内科へ紹介させていただくこともございます。
生理をずらす
生理をずらす方法は、生理を早く来させる方法と遅れさせる方法があります。
どちらかというと生理を遅らせる方法のほうが成功しやすいようです。
ご旅行などに生理が当たらないようにずらしたい方は、 来てほしくない生理の開始予定日の5日前までには受診されてください。飲んでいる間は生理が来ないホルモン剤のお薬がございますのでお渡しします。費用は約2,000円です。
ただしご自分のホルモンの力が強いと薬が負けて生理がきてしまうことがあります。
効果は100%ではないので、ご了承ください。
更年期障害
症状とホルモン血液検査で診断します。症状が軽い場合は必ずしも治療の必要はございません。
症状が強くて日常生活に支障をきたす場合は、更年期障害として治療が必要です。
治療法は、ホルモン補充療法(HRT)です。
ホルモン剤は内服薬と貼付剤がございます。
年齢と月経の有無、既往歴、副作用などを考慮して選択します。
通常はホルモン補充療法によって劇的にすみやかに症状は改善します。
乳がんなどの既往歴がありホルモン補充療法ができない場合は、漢方療法などがございます。
プラセンタ注射
プラセンタ注射は国内のヒト胎盤から抽出された注射薬で、医療機関でのみ受けられる注射です。ベリエの丘では、現在厚生労働省で認可されているメルスモンのみ取り扱っております。具体的には以下のような症状に対して、効果が期待されています。
・疲れ、肩こり、頭痛、腰痛、筋肉痛、関節痛
・月経困難症、生理不順
・シミ、くすみ、肌荒れ、ニキビ、皮膚乾燥症、冷え性
・アレルギー疾患(アトピー、花粉症)
・更年期障害(のぼせ、不眠、イライラなど)
・肝機能障害
・自律神経失調症
・乳汁分泌不全
メルスモンは更年期障害の改善を効能とし、保険適用が認められておりますが、美容目的での使用は自費診療です。以下の料金は全て1アンプルあたりの税込価格です。
【保険適用(3割負担)の場合】
初診:約1,000円
再診:約500円
【保険適用外(自費)の場合】
初回:2,200円(自費初回問診料含む)
2回目以降:1,100円(自費再診料含む)
注射は皮下注射です。注射部位の痛みや発赤、腫脹、内出血、まれに悪寒、発熱、アレルギーなどの副作用が起きえます。効能の感じ方には個人差があります。
不妊症
妊娠希望後1年以上経過しても妊娠しない場合は不妊症と診断され、一般不妊症検査が必要です。特に35歳以上の方は早めの検査が必要です。
超音波検査による卵胞計測と排卵のチェック、血液ホルモン検査、AMH(抗ミュラー管ホルモン:残存卵胞数の予測)検査を行います。精液検査と子宮卵管造影検査は行っておりません。
妊娠希望後1年未満かつ35歳以下の方にはタイミング療法を行っております。
タイミング療法とは卵胞計測と排卵促進剤を用いて適切な排卵の時期(タイミング)に性交渉を持っていただく方法です。人工授精、体外授精、顕微授精は行っておりません、適応のある方には不妊症専門病院を紹介いたします。
子宮筋腫
ほとんどの子宮筋腫は治療の必要はありませんが、定期的な検診が必要です。
また、大きさ、発生部位、症状の程度、妊娠希望の有無により治療が必要です。
子宮筋腫は内診、超音波検査で診断します。
発生部位により奬膜下筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫に分類されます。
奬膜下筋腫は子宮の外側に発生した筋腫であり、小さければ症状はありませんが、大きいと腹痛や腹部圧迫感、頻尿などの症状が現れます。
筋層内筋腫は子宮の筋肉内から発生した筋腫であり、大きければ過多月経(生理の出血量が多い)による貧血が起こります。
粘膜下筋腫は子宮の中に発生した筋腫であり、小さくでも過多月経や不正出血の原因につながります。治療は、ホルモン療法などを行うこともありますが、根治術は手術療法です。
卵巣腫瘍
卵巣腫瘍は良性と悪性があり、大きく腫れないと腹痛や腹部圧迫感などの症状がほとんど現れませんので、偶然超音波検査で発見されることが多いものです。
内診と超音波検査、血液腫瘍マーカー検査、画像検査(CTやMRI)で診断されます。
悪性腫瘍が疑われる場合や、良性腫瘍でも直径5cm以上の場合は茎捻転(腫瘍が捻じれて急激な腹痛)の可能性があるので手術療法が適応されます。
子宮内膜症
子宮内膜症は、子宮内膜が子宮筋層や卵巣、腹腔内などに発生する原因不明の疾患です。
子宮筋層に発生した場合は子宮腺筋症といい、卵巣に発生した場合は卵巣チョコレート嚢腫といいます。
症状は生理痛、生理の出血量が多い、排便痛、性行痛などであり、不妊症の原因となることもあります。
内診と超音波検査、血液腫瘍マーカー検査、画像検査(CTやMRI)で診断されます。
治療は、子宮内膜症の重症度、症状の程度、妊娠希望の有無などを考慮して、鎮痛剤やホルモン療法、手術療法を行います。
中絶手術/避妊
中絶手術(初期・ご妊娠10週未満)
母体保護法に基づき、母体保護法指定医により行われる手術です。ベリエの丘は母体保護法指定医の「研修指定医療機関」に指定されており、専門性の高い医師がご対応いたします。
産むか中絶かを迷ってる方は早めに受診してご相談ください。
中絶手術は合併症の少ない安全な吸引法で行います。
過去に帝王切開を2回以上行っている方や、ご妊娠10~12週の方の中絶手術は行っておりません。
中絶手術はご妊娠6~7週が一番安全です。またご妊娠10週未満であれば日帰り入院手術が可能です。ただし中絶手術後の安静は必要です。初期の中絶手術は全身麻酔で行いますので全く痛みはありません。初期の中絶手術は99,000円です。
また、中絶手術を安全に行うために血液検査が必要です。
ベリエの丘では血液検査の代金は中絶手術料金に含まれています。
ご妊娠9週以降の中絶手術は前日に子宮口を拡張する処置が必要です。
料金は中絶手術代込みで132,000円です。
中絶手術(中期・ご妊娠12週以降)
母体保護法に基づき、母体保護法指定医により行われる手術です。ベリエの丘は母体保護法指定医の「研修指定医療機関」に指定されており、専門性の高い医師がご対応いたします。
ご妊娠12週以降の中絶手術を中期中絶といいます。中絶手術前に子宮口を拡張するための通院、手術前日から1泊の入院が必要です。中期の中絶手術は無痛分娩の処置を行いますので全く痛みはありません。また死産届けを役所に提出しなくてはなりません。
中期中絶の料金はご妊娠週数によって変わります。詳細はお電話でお問い合わせください。
中期中絶はご妊娠20週まで可能です。過去に帝王切開を2回以上行っている方の中期中絶手術は行っておりません。22週以降は法律上禁止されていますので、どこの施設でも行いません。
避妊法(低用量ピル・避妊リング)
避妊方法は様々なものがありますが、より確実で安全なものとしてベリエの丘では低用量ピルと避妊リングをおすすめしております。
その他にご自身でできる避妊では、安全で確実性が高いものとしてコンドームがあります。
基礎体温で排卵日をさけるだけでは避妊率は低く、膣外射精に至っては全く避妊効果はありません。
避妊方法には完全なものはありません。
避妊率は低用量ピルで99.9%、避妊リングで99.5%、コンドームで97%程度です。
おかしいな?と思ったら妊娠反応を調べるか受診するようにしましょう。
低用量ピルは薬の成分を少なくすることで以前のピルより副作用を軽減したものです。
低用量ピルには避妊効果以外にも良いことがあります。生理痛がひどい人はピルを飲むことによって生理痛が軽くなります。
ご妊娠しにくい人はピルを飲むことによってピルをやめたときにご妊娠しやすくなります。
また、ピルで排卵を抑えておくと、将来ご高齢になっても若い卵子が残っているためにご妊娠しやすくなります。実は、ピルには多くの良い面がたくさんあるのです。
将来ご妊娠をご希望される方の避妊方法にはピルをおすすめします。料金は1ヶ月分2,640円、3ヶ月分7,260円、4ヶ月分9,680円です。
最初は1ヵ月分処方しますが、お薬を飲んで続けると決めた方には一度に4ヶ月分まで処方しております。
避妊リングは子宮の中に避妊効果のある小さな器具を入れる方法です。1回入れるとずっと効果があります。ただし長期間入れたままにしておくと取れなくなったり、感染を起こしたりするので5年以内で交換しましょう。
リングはピルとは逆に取った後ではご妊娠しずらくなります。今後ご妊娠をご希望でない方にはお勧めです。費用は25,300円です。
生理痛がひどかったり、生理の出血量が多い方は、保険適用のピル(フリウェル)と避妊リング(ミレーナ)もございます。
緊急避妊(アフターピル)
妊娠しそうなアクシデント(妊娠の希望がないのに避妊をしていない状態)があったときは、アフターピル(モーニングピル)で避妊しましょう。
アフターピルは性交渉より72時間以内なら有効です。早く飲む方がより効果的と言われています。
お薬はレボノルゲストレル錠という薬で1回1錠飲んで終わりです。あくまで緊急の避妊方法です。あまり何回も行う方法ではありません。料金は7,700円です。 しばらくご出産を考えていない方は他の避妊方法をご検討ください。
様々な検診のご案内
子宮がん検診
子宮がんには、出口のところにできる「子宮頸がん」と、奥にできる「子宮体がん」があります。
一般に子宮がん検診というと子宮頸がん検診のことをいいます。
検診は直視下に、がんの出来やすい場所を狙って細胞を綿棒などでぬぐい取ります。
痛みはなく、約一週間程で結果が分かります。お電話で結果をお伝えすることも可能です。
子宮頸がんの原因ウイルスであるHPV(ヒトパピローマウイルス)感染を検出する検査もございます。
20歳以上の方は2年に一度は子宮がん検診を受けるようにしましょう。
※性交渉(SEX)の経験のない方は検診はできませんので、予めご了承ください。
ブライダル/プレママチェック
ご結婚、ご妊娠前に、これからご妊娠や分娩をするのに障害となる婦人科的な問題がないかどうかをあらかじめチェックできます。
ブライダルチェックとプレママチェックの名前は違いますが概要はほぼ同じです。
ご予算、目的に応じて検査項目を選択できます。通常は約10,000円です。
検査項目として、子宮ガン検査、超音波検査による卵巣・子宮のチェック、
貧血などの一般検査、ご妊娠・ご出産に関係のある感染症の検査・ご妊娠を妨げる子宮内膜症の検査などを行います。
ご希望によりAMH(抗ミュラー管ホルモン:残存卵胞数の予測)の血液検査も可能です。AMHの料金は7,700円です。
性病検査
性交渉により感染する病気を性病といいます。
性病と聞くと性交渉以外では感染しないのかと思っている方がいますが、他の接触で感染するものも含まれます。
性病は種類が多く全てを検査することはできません。身体に影響を及ぼし頻度の高いものを選択して検査していきます。
主なものにクラミジア、淋菌、ヘルペス、トリコモナス、カンジダ、HPV感染症(コンジローマ)、HIV感染症(エイズ)、梅毒、B型肝炎、C型肝炎などがあります。
料金は加算式ですので受診の際にご相談ください。